受精確認の電話という試練
体外受精を始めるまでは、
卵子が取れれば受精するものだと思っていました。
だから「なんで電話で受精確認しないといけないんだろう?」と不思議で仕方なかったんです。
無知なほうが幸せってありますよね😅
治療が進むにつれて経験も知識も増え、
採卵に至っては受精結果どころか、卵胞チェックの時点からドキドキするようになります。
11時にかけるよう指定された確認の電話。
時間ぴったりにかけるか、少しだけ過ぎてからかけるかでさえ迷っていました。
ただ、受精結果の報告は担当医師からと決まっているらしく、
いつも「折り返します」と言われて待つことに。
あの“待ち時間”の長さは今でも忘れられません。
採卵10個、正常受精6個
初めての採卵結果も同じ流れでした。
「採卵数は10個、正常受精したのは6個でした。このまま培養を続け、凍結結果は1週間後に来院した時にお伝えします」
「凍結結果?」
受精したらそのまま凍結するものだと思っていた私は、
“培養”という言葉にも引っかかります。
初期胚や胚盤胞という用語もまだ知らないレベル。
よく分からないまま「はい」と言って電話を切りました。
凍結できたのは4個
1週間後、凍結結果を聞きに来院。
「6個受精して、4個凍結できました」
うちのクリニックは必ず1個は初期胚で凍結するという方針だったので、
内訳は初期胚1、胚盤胞3という結果でした。
「10個取れても4個まで減るんだー」
そう思いながら診察室を後にします。
でもその時は、“減った”という感覚よりも
「4個もある」という安心感のほうが勝っていました。
4個あれば大丈夫だと思っていた私
「次は移植しましょう」と言われていたので、
4個もあればきっと大丈夫でしょうと、かなり楽観的😂
あまーい!あますぎる!
自分の年齢や卵子の質について、
その時の私はまだ深く考えていませんでした。
ここから何年もかかることを、この時の私は知る由もなく。
受精したら前進。
凍結できたら安心。
そんな単純な世界ではなかったことを、
これから少しずつ思い知らされることになります。
私はこの日、ARTの世界の入口に立っていたのです。

